新春浮世絵展 - 太田記念美術館

1月20日に新春浮世絵展を観に行きました。


この絵(葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪』)はいちばん初めに展示してありました。
有名な絵を間近で観れて感動した。やっぱり目を惹く。


今回の展示は江戸の正月風景を紹介するもので、終始めでたい雰囲気で楽しかったです。
着物とか派手だし。特に吉原遊郭の人はすごく華やかでした。


歌川広重の絵がいちばん多く、「江戸名所」や「名所江戸百景」シリーズで江戸の町の様子がよく描かれていた。同じ場所を違うアングルから描いたものもいくつかあったけど、あれは時期が違うのか、それとも続けて描いたものなのかはわからない。

他に面白かったのは、年明けに売られたカレンダーのようなもの。
日数が多い月を大の月、少ない月を小の月と呼ぶのは今もあるけど、昔はそれが毎年変わっていたんで、年明けにはその年の大小の月を教えるイラストなんかが売られていた。
それが凝っていて、イラストの中にうまく数字が隠れてて子どもが探して遊べるようになっていた。面白い。実際に探してみたけど結構難しかった。

あとビデオ上映があったので見た。30分ぐらいで、浮世絵の歴史の紹介だった。浮世絵師の登場の順番は知っておくとこれからの観賞に役に立つかもしれない。


買い物で賑わっている年末や、年が明けて芸人が家の前を練り歩く様や、初詣に行く人々でごった返している神社とか、そういうのを観るのは単純に楽しい。
“お正月”のあの高揚した雰囲気は特別なものだ。


それにしても、美術館がある原宿に行くのが最近しんどい。
行ったこの日は日曜日で、初売りの時期だったから、正直ミスったと思ったのだけど、行けるのがこの日しかなかったのだから仕方ない。
原宿の雰囲気に乗り切れず、結局展示だけを観てすぐ帰った。
あんなに“お正月”の絵を観て高まっていたくせに!
高揚の中に実際に居るのはつらいようだ。単純に体力が無いのだと思う。

でも今月の展示も楽しみだなー。