今日これです、妖怪や幽霊、それと戦う武将たち。芳年特集嬉しい… 怖そうなテーマの展示ですがだいたいは武将に睨まれてすごすごと撤退するラブリーな妖怪たちの様子が描かれています。武将は強い。 pic.twitter.com/Ysg9R2CuF2
— 紋 (@neovillla) 2017年8月1日
今日はこれ。ずっと楽しみにしてたの…。はじめの二枚を観て図録買うことを決意。悲壮な決意やせつない恋心を抱える人たちを、月は静かに見守っている。 pic.twitter.com/xPB1Wm3RbE
— 紋 (@neovillla) 2017年9月15日
二か月連続特集。浮世絵師の中でいちばん好き…。迷わず行ってきた。
過去の展示でも鑑賞したことのある画がいくつかあったんだけど、何度観てもいいな…となる。
構図と色彩と刷りの技術がとにかくすばらしい。
妖怪百物語
イメージ的には「きゃりーぱみゅぱみゅのステージにいそう」と言えば伝わりやすいだろうか。
月岡芳年: 「和漢百物語」「貪欲ノ婆々」 - 演劇博物館デジタル - 浮世絵検索
かわいらしい。ほかにも屈強そうな武士を目にして自信をなくしているような鬼や、七福神を追い込んで余裕の表情を見せる貧窮神など、くすっと笑えるようなものが多かった。
鑑賞日当日は本調子でなかったらしく眠気がはんぱなくて、途中で2回ベンチ休憩をはさむことに…。 鑑賞行為は案外体力を使うのかもしれない。
月百姿
名の通りほんとに百枚ぴったりあり、すべて展示されていた。
月岡芳年: 「月百姿」 「嫦娥奔月」 - 東京都立図書館 - 浮世絵検索
個人的に好きな一枚。不老不死の薬を手に入れた嫦娥が、桃色の月を背に雲に乗って逃げていく様子。幻想的な構図と色彩。は~素晴らしい…。
このシリーズは晩年近く(明治時代突入済み)に制作されたため、芳年自身の絵画技術も最高点、また版元も当時最新の摺りの技術を施すという最高&最高の状態なのだった。江戸時代のイケイケな浮世絵とはまた異なる印象を受けた。まるで毛筆で描いたかのような繊細さ。
月百姿展の鑑賞後、銀座にて同展示の解説講座。レジュメが書き込みで真っ黒になった。普段からこんな風に熱心でいろよと思ったりもするが、いやあ好きなことしか学ぶ気おきないよね。
専福寺
そんで一夜明けて、芳年が眠るお墓まで散歩。東新宿にある(買った図録に書いてあった)。
月岡芳年の墓を参りに行った。徒歩で1時間。「あなたの作品がすきです…」と挨拶したので芳年もあの世で「はあ、そりゃどうも…」と思っていることだろう。それか私のダメージジーンズを見て「妖怪に破られたのか?」とか思ってくれているかもしれない。 pic.twitter.com/8JvUHxcnIq
— 紋 (@neovillla) 2017年9月16日
猫が多くて、無類の猫好きである師匠の歌川国芳のことをちょっと思い出すなど。
そんなわけでどっぷり月岡芳年に浸かった二日間だった。
しあわせ。