ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力 - 東京都庭園美術館、8/3

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夏の金曜夜はチケット2割引。サンキュー東京都歴史財団。

 

とりあえず見て。

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エイ  ええっ かわいい

 

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ジャガー  舌が…舌が…

 

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サル  しっぽの巻き具合よ

 

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バク  はあ〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~〜〜〜~~????????????????????????????????????????????????????????????????????????
かわいすぎない?????????????????????????????????????????????????????????????????????

 

ブラジルの各地域にそれぞれ先住民の人びとが暮らしていて、思い思いの椅子を製作している。
今回はブラジルの出版社のこのコレクションを展示したもの。

 

椅子には幾何学模様が描かれていたりするんだけど、それは儀式の時に人に描かれるボディペインティングと同じ文様。各民族で違う。
幾何学模様、じっと見てるとリズムを感じられる。
椅子は村長とか、シャーマンとか、高位の男性のものらしい(女性は女性用に木の座布団のような椅子がある)。ほぼ動物モチーフで、鳥、ジャガーが特に多かったかな。

 

館内では作業風景ビデオが上映されていた。
森にある大木をナタで切って、その場で10等分の丸太にして、すぐ椅子の輪郭をつくる。んで担いで村に持ち帰って、細かい作業。
男性がめちゃ速いスピードでかわいらしい動物をつくって、肩に担いでいく様子がなんだかシュールでよかった。
動物の目は貝、染料は樹木の根と炭を混ぜたもの。

製作者によって椅子の形もモチーフになった動物の模様も表情も異なっていて、観ていて飽きない。

 

東京都庭園美術館朝香宮邸と新館の二つの場があって、場が変わると椅子の佇まいも変わるような気がした。
新館での展示は観賞用のソファがあって、椅子に座って椅子を観るという現象が起きた。

 

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てかここにいるのが当たり前みたいな顔をしている動物たちがほんとうに愛おしくてたまらない。ブラジルから来たんでしょきみたち?

「素朴」とか「かわいい」という言葉で評していいものなのかどうか悩みながら美術館に入ったけど、現物を観たら、もうその存在自体がただただ素晴らしかったので、わざわざ来てくれてありがとうという気分になった。

 

コレクションを提供した出版社からの挨拶を読んだら、日本への敬意の言葉がひたすら並んでおり、木を人間生活の一部に取り込んでいく姿にもともと親近感があるのかなと思った。

東京都庭園美術館は毎回(と言っても3回目だが)いいものを観たな、と思えるので嬉しい。

 

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シール

あとTシャツ買った。 

 

美術展の物販コーナーにいる時がいちばん楽しいかもしれない。