2018年で観たものまとめ。
1. 明治維新150年 幕末・明治 激動する浮世絵
太田記念美術館、1/11
戊辰戦争が起きて明治時代が訪れたときの浮世絵が、各浮世絵師の個性がいちばん分かりやすく出てるかもしれないなあと思った。はっきりした色使いを好み、ミーハー感の強い豊原国周、西洋画技法の流行を見越して取り入れた月岡芳年、その弟子の小林清親と水野年方、文明開化を風刺した河鍋暁斎。
小林清親と水野年方の画は本当に繊細で、光の揺れすら再現するような、観てるとこれは浮世絵という枠をはみ出しているんじゃなかろうかと思わされる。
河鍋暁斎の独自性は明治に入っても相変わらずで、ザンギリ頭に散髪される閻魔とか、ドレス姿の奪衣婆とか(『地獄の開化』)。
2. ボクガ、コナベ 若冲・芦雪の墨画と古鍋島
東京黎明アートルーム、1/30
先日これ、伊藤若冲目当てで行ったはずが、鍋島焼と長澤芦雪に打たれて帰る。解説文が独特な上に穴埋めクイズとかもある。住宅街の中にあって、雪がまだ残る日にそこらへんをポヨーンと歩いたら心なしか気が晴れた。 pic.twitter.com/hYgGBG2sxJ
— 紋 (@neovillla) February 6, 2018
大雪のあった1週間後とかに徒歩で向かった。この頃は冬季うつど真ん中で、これではいかんと重い体を無理やり引きずって行った。平日昼間ということもあり周りがすごく静かで、 それでちょっと落ち着いたのだった。
3. 戌年の心新たに 神様・ほとけ様 展
河鍋暁斎記念美術館、2/6
今日これ、埼玉県蕨市。館長さんは暁斎のひ孫でいらっしゃいます。戌年なのでころころした犬の絵や七福神など、おめでたい雰囲気の絵がたくさん。下絵もある。作品解説プリントがなんとA4用紙両面4枚分!ありがたい…。ハガキとマグネットを買う。マグネット、「獅子」とあるけど、これは象です。 pic.twitter.com/rRhZmPonGz
— 紋 (@neovillla) February 6, 2018
4. 色絵 Japan CUTE!
出光美術館、2/23
先日これ、華やかな焼物展。鍋島焼のデザインが好きだなあ。下地が藍の幾何学模様に、色鮮やかな植物が描かれてたりすんの。痺れる!食器だけでなく獅子などの造形物もあって、陶芸家の楽しさが伝わる。玉葱の置物がいちばんよかった…。なんで玉葱なんだ…。 pic.twitter.com/Ru8PYdFZQc
— 紋 (@neovillla) March 10, 2018
展示はすごくよかった。ただ個人的に有楽町という街にどうしても馴染めない。
シェイクシャックを食べて帰った。
5. 江戸の女装と男装
太田記念美術館、3/10
今日これ。あ〜〜〜よかった、また図録を買ってしまった…。この美術館はテーマがいつもよい…。江戸の人々はどういう時に異性の装いをしたのか、それがどういう雰囲気だったのか、がよくわかる。時代を現代に飛ばして考えるのも楽しい。 pic.twitter.com/6KUxAjnpPT
— 紋 (@neovillla) March 10, 2018
これは本当にいい展示だったなあ。
6. 歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~
静嘉堂文庫美術館、3/17
今日これ。先週行った展示と重なる図が数点あって復習みたいになった。ほとんど美人画、あとは役者画とか。細かいしぐさや洗練されたファッションから醸し出される女性の美しさよ…。当時は推しの歌舞伎役者が使用していた着物の紋様を用いたかんざしとかが流行ったようだよ。物販とかあったのかな? pic.twitter.com/a8L4AYAKC7
— 紋 (@neovillla) March 17, 2018
二子玉川から結構距離があり、バスで行った。
この時も結構心が沈んでいた気がするなあ。美術館ではちょうど学芸員さんがガイドをしていた時間帯で、お客さんが大勢いた。
今日これ、鶯谷のホテル街横に立地。美しい文字を見ると胸がキュンとする。こぢんまりとした館なのに展示品が多く、しかも丁寧な解説やユーモアあふれる注意書きがそこかしこにあって超いいとこ。こんな個性的な館はそうそうないと思う。十二支マグカップ買った。 pic.twitter.com/7X59Q1onGR
— 紋 (@neovillla) April 13, 2018
なかなか珍しい場所にある。受付の方がフレンドリーだった。
8. 中村佑介展
池袋パルコ本館特設会場、4/26
今日これ、友人が教えてくれなかったら見落としていた。ありがたい。会場内はアジカンの曲が永遠にかかっていて大変よかった。ここで働かせてくれ。ポスター買った。 pic.twitter.com/HceMiPclVw
— 紋 (@neovillla) April 26, 2018
中高生時代に聴き込んだ曲はいつまで経っても特別。
9. takeo paper show 2018 precision 精度を経て立ち上がる紙
スパイラルホール、6/3
初めて行った。展示作品を観終わったあと、さまざまな質感の色とりどりの紙を思い思いに破って持ち帰る、という行為も含めて、変態のつどいだなと思った。
成人が紙を破りまくるなんて光景、普通は見れない。
10. 江戸の悪 Part Ⅱ
太田記念美術館、7/24
あんまり記憶がなくて、当時のメモを見返したら、なんか体調よくなかったっぽい。
ただこのテーマはすごく好きで、Part Ⅰも観に行った。誕生日がちょうど展示開始日で、そういう思い入れもある。
体調よくないときはやはり頭が回らないらしく、「展示は1枚の音楽アルバムに似ている。2曲目にシングル曲が入る、みたいに、2枚目が有名な画だったりとか」、「知らない絵師が出てくると新たな地下アイドルを見つけた気分になる」など、作品そのものに集中できなかった感満載である。
11. デザインあ展 in TOKYO
日本科学未来館、7/30
今日これ。 pic.twitter.com/lMENBLlKDY
— 紋 (@neovillla) July 30, 2018
館名が覚えられない。
子どもはもちろん、おとなもノー知識で行って楽しい展示だと思う。
夏休みが始まっていて行列ができており、一旦諦めてお台場で暇つぶしした後また戻って観た。帰らないでよかった。
展示はこんなもんかな。
本当は映画とか舞台をメインにしたかったんだけど、書き留めてない展示が多すぎた。
また次回にしよう。