美術館2館はしご、9/13

金曜日に休みをとった。

正午に家を出れればいいなと考えていた(この時点であまり期待していない)のだが、風呂掃除や洗濯をしていたら午後2時とかになってしまった。
そんなもんだよなと思って、家の近くのパン屋が店頭で販売していたワッフルを買って駅のホームで電車を見送りながら食べた。
ワッフルひとつだけにするつもりが、気づいたらふたつ買ってた。

 

 

1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる建築素材と人びと - 東京都庭園美術館

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東京都庭園美術館は毎年、この美術館そのものに関する展示を開催してるらしい。自分は初めて。

通常の企画展を観てても、この建物の特殊性に想いを馳せないことはないくらい面白い造りをしていて、どこの美術館よりも建物自体の構造が展示に大きな影響を与えていると思う。
アール・デコ様式の装飾がなされた三階建てで、それぞれの部屋は独立したコンセプトがあるように感じる。細かく指定配置された壁紙、大理石、ガラス、家具、床に使われる木材やタイル。

ガラス模様や大理石の見本帳が展示されててよかった。たくさん選択肢があるということを知る喜び。
一階の間仕切りガラスには加工がされてるんだけど、それが星新一の挿絵を多く担当した真鍋博のイラストっぽくてよかった。

 

この建物はひとつの用途にひとつの部屋をあてがっていて、それにより小部屋が連続する造りになっている。
朝香宮夫妻は狭いのが好みだったのか、アール・デコがそういうもんなのかはわからない。
自分が住んでいるワンルームの参考にしようといくつか写真を撮ったけど、無印良品ニトリだけでアール・デコつくれるかな。

 

あとはウィンターガーデンが期間中限定公開されていた。他の部屋と比べてかなり異質だった。

 

 

美ら島からの染と織 色と文様のマジック - 松濤美術館

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neovillage.hatenablog.jp

去年サントリー美術館で展示されていたのは琉球王国時代の文化財全般という感じだったが、今回は染織に焦点を当てたもの。
松濤美術館は2回目だな、前いつ行ったんだっけ?と思って探したら2017年1月だって。あん時は歯の治療中で、痛みを感じながら一人でおしゃれガレット食べたわ。いい思い出。
ていうか上記のブログ書いたのちょうど1年前だ!

そんで展示、良かった。松濤美術館、いつもあっさりしていていい。手抜きという意味ではなく。解説は細やかだし、今回は織物作家のプロフィールも展示されていたし。

紅型織物、よく使われるモチーフに鳳凰、松竹梅、牡丹、波、雲、亀、団扇など。そこから4,5種くらい入れ込んでいるので、季節感とかない。
それがいいんじゃないですか!とにかくおめでたい感じ、好きです。

「白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣装」というタイトル(展示のために付けられた?)の紅型が一目見てこいつぁすげえ…と思ったら国宝だった。白地の生地で、背中から肩にかけて大きく配された牡丹、その周りを飛ぶ尾長鳥、そして着物の裾には流れる川に咲く菖蒲の花。
いいものを観た。

図録買った。

 

美術館を出た頃には午後6時になってて(松濤美術館が金曜日は夜間開館していて助かった)、渋谷に来たしおしゃれなもの食べるか、と思い立ってオムライス食べた。
「おしゃれな食べ物」で真っ先に浮かんだのがオムライスって。大丈夫?わたし令和のスピードについていけてる?
でも美味しかったから10分たたずに完食したよ。


そういうスピードじゃねえよ。