浮世絵以外の展示

ここ2,3ヶ月は小規模のものにちょいちょい行ってたので、まとめます。

 

 

1. 四季礼讃 — 夕べの彩り、夜のしじま展

   講談社野間記念館、10/16 f:id:neovillage:20151016161444j:plain

永青文庫春画展観たあと、すぐに目白を離れるのも名残惜しいってことで、すぐ近くの記念館に行った。横山大観の絵が展示されてるってことを知らなければ迷ったのちにスルーしてたと思う。

タイトル通り夕方〜夜にかけての自然の移り変わり、人々の生活風景などの日本画。蛍や雪景色などいろんなものをモチーフにしながら、昭和時代に生きる人びとを静かに描いていた。

絵も静かなものばかりだったけど記念館自体が死ぬほど静か、人がいなかった。

 

 

2. ピカソ展  日本橋高島屋、2/23

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小さい頃小学生向けの画家作品紹介絵本読んでから、ずっとピカソ好きだった気がする。その絵本に載ってた「泣く女」がお気に入りだったんだけど、この展示にはいなかった。

絵画だけだと思ってたら、陶器やブロンズ像なども作ってたらしい。しかしどれも皆パッと見では意味がわからないのは絵画と同じ。

ピカソの絵画であらわれる謎の顔たち、多角的な視点から見ていることを表現しているんだって知らなかった。登場人物が後ろ姿でも顔を横にかいているニャロメロンの四コマーズのことを思い出した。

あとは被写体としてのピカソ。撮られることにかなり慣れている。ボーダーシャツでパイプをくゆらせてる姿や闘牛を観戦する様子など。南仏のお茶目なおじいちゃんって感じだ。かわいかった。かわいかったけど、写真よりかは絵画をもっと観たかったなあ…。ま、いいか。

 

3. 魔女の秘密展  ラフォーレミュージアム原宿、3/3

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背景は展示とは関係のないただのトートバッグです。それっぽいかなと。

中世ヨーロッパで生まれた「魔女」の成り立ちと、現代におけるその立ち位置の変遷について。

お気楽な展示かと思ってたら、割とオーストリア(だったかな?)博物館から借りてきたリアル資料が豊富にあり、またその内容も歴史的に負の部分を映すような残酷なものが多くてちょっと驚いた。

魔女狩りにおける拷問の詳細とかね。拷問道具とか尋問の様子とか。フロアも広いし、見応えはあった。

ただ途中途中で謎のファンシーなコラムがあり、そこでいちいち気が萎えた。謎のひらがな多用、謎のファンシーフォント、解説文を捕捉できているようないないような恐ろしくふわっとした内容。

会場がラフォーレ原宿なので、若い女の子中心がターゲットであることは分かるんだけど、展示全体の雰囲気とあまり調和できてなかったような。浮いていた。

だけど最後の展示物が月岡芳年の浮世絵だったので、個人的にはそこでもうオールオッケーです。

 

4. NYマダムのおしゃれスナップ展 ーAdvanced Style   西武池袋・渋谷店、3/12,3/20

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キーボードで「NYマダムのおしゃれスナップ」って打つの恥ずかしい。

60歳以上の紳士淑女たちの中でもとりわけ自分のスタイルにこだわりがある人びとのスナップ。ブログ発の展示会だって。鮮やかなドレス、大ぶりのアクセサリー、帽子、靴、それらを身に付けた自分自身の過去・現在・未来、すべて総合して「スタイル」と呼ぶ。

つーかマジで派手。しかし下品に見える人は一人もいなかったな。

「皺も柄の一部」「あなたの態度があなたの程度よ」など、年を重ねたからこそ生まれるユーモアと含蓄のある名言の数々は必見。

観覧者は池袋と渋谷どっちの展示でも、淑女の方が結構いましたね。というか若い人が意外と少なかった。西武だからかなぁ。

ジャパニーズ・マダムたちも充分イケてますよ。

 

 

そんな感じ。池袋マダム展の日に木組み博物館も行ったんだけど、先にfacebookにレポート書いちゃって再度書く余力がない。いろんなコンテンツに文章書き散らすのは自己の切り替えができて良いんだけど不安になる。

 

何はともあれ、浮世絵が恋しい。