事前予約制だった。今後の美術館や博物館はこれがスタンダードになるかもなあと思う。
混むとじっくり観れないし、館側で不都合がなければ事前予約制どんどん増えてほしい。
予約した時間まで六本木ヒルズで暇を潰そうと思って入ったカフェで胃の調子が悪くなって焦った。サンドイッチをめちゃくちゃ急いで詰め込んだから……。展示には余裕で間に合ったし、すぐおさまったからよかったものの。
内容はめちゃくちゃよかった。鰻、寿司、スイカ、白玉、酒等々を見つめる江戸の人々の表情よ…。
食事が日々の暮らしの楽しみであることが伝わってくる。
歌舞伎役者たちの楽屋での打ち上げから、子守をしながら酒を嗜む市井の人々のようすまで、さまざまなシチュエーションの食事風景が描かれていた。
これは歌川国芳『春の虹蜺』という団扇絵(のポストカード)で、これが私はいちばん好きかな。鰻の串焼きを食べようとしたまさにその時、虹が架かり、一瞬そちらに釘付けになる。令和みを感じる。
江戸時代は表向き肉食が禁止されていて、だから肉を提供している店は「山くじら」(→山でとれた鯨)「ももんじや」(→「百獣」屋)等と称していたらしい。公然の秘密的な感じだったんだろうか?そこで牡丹鍋とかをふるまっていたんだって。
で、その店が両国にあるんで、行ってきた。
熊ソース焼
猪(網焼きで食べた)
鹿のたたき
やばくないですか?全部めちゃくちゃ美味しくてマジでやばかった。
しかもこれらは野生の、ということだった。
クセはなく、しかし牛や豚とは全く違う味だった。ただひたすらめちゃくちゃ美味しい肉…これが山くじら…
冬になったら鍋を食べに行きたい。
美術館で得た知識を実生活で確認できてとても嬉しい。自分の生活に染み込んでいく感覚がした。