太田記念美術館コレクション展、月岡芳年 血と妖艶 - 太田記念美術館、7/12、8/25

太田記念美術館コレクション展 7/12

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実際何ヶ月振りなんだっけ?と思って確認したら8ヶ月だった。。

太田記念美術館は7月から再開になって、(ほとんどの美術・博物館がそうであるように)展示スケジュールが大幅に変更された。7月だけ予定になかったこの展示が組み込まれたということで、思いがけず館所蔵の貴重な作品が観れた…。
公式Twitterも話題になった河鍋暁斎の身体スケッチとか、普段は展示の機会がないんじゃなかろうか。

鍾馗と鬼シリーズはいつ見てもいいな〜。個人的には暁斎画の印象が強いんだけど、いろんな絵師が題材にしてたみたい。鍾馗のお付き人となった鬼、鍾馗に足首を掴まれて逆さ吊りにされた鬼、鈴木其一の扇子絵は剣を持った鍾馗に全力疾走で追いかけられて必死に逃げまくる鬼。
くすっと笑えるものが多く、全体的にほのぼのとした雰囲気で気分が安らいだのを覚えてる。

 

月岡芳年 血と妖艶 8/25

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月岡芳年展は毎年初夏に開催されている。2015年に『江戸の悪Part1』が開催されてから始まったような気がするけど、毎年恒例と銘打ってるのかどうかはわからない。
でも毎年行ってる、月岡芳年がすべての画家の中で一番好きだから…
今年は中止もありえるなと思っていたので、開催が決まったと知ったときはめちゃくちゃ嬉しかった。

私は芳年の画から溢れる「ピーンと音が聞こえてくるほどの緊張感」が好き。それから、日常のひとこまを切り取った、というにはあまりにリアルタイムで「“それ”が行われている」感の強い美人画も同じくらい好き。芳年の風俗三十二相は最高。月百姿と風俗三十二相の図録は私の棺桶に入れてください。今回の展示はそれらが観れてめちゃくちゃいいぞ。前期後期で全点展示替えだから後期も行こうね。

英名二十八衆句シリーズは地下でまとめて展示されている。いかにもという感じ。地下室が似合う。このシリーズはとにかく出血多量だから、観続けてると気分が悪くなる人もいるかもしれない。
練馬区立美術館の芳年展(2018年8月)でも、隔離されて展示されていた上に注意書きがあったくらいだし。てかこんなどぎついのを連続で描いてたらそりゃ本人も病むだろうよ。
血が出るほどの暗い話ばかりの中、真田幸村が兵士を優しく介抱するシーンを描いた『魁題百撰相 滋野左ヱ門佐幸村』が印象深かった。

 

師匠の歌川国芳から学び、次第に独自の画風を確立させていくさまも、解説文のおかげで感じ取ることができた気がする。
この文章めちゃくちゃオタク早口だね。
やっぱり浮世絵観るの楽しいな。

興奮したのかわからんけど帰りにアットコスメ行って7せんえん使いました。